居抜き物件にはデメリットもあるので注意

居抜き物件にはデメリットもあるので注意

飲食店などのお店を新規で開業する時に、居抜き物件を選択する人も多くいます。居抜き物件とは、以前使っていたお店の内装がそのままの状態で残っている状態のことです。コスト面で大きなメリットを得られる反面、設計の自由度が低くなりやすいというデメリットがあります。 居抜き物件はエアコンを始めとした空調設備も残っているので、レイアウトの選択肢が必然的に限定されてしまうのは否めません。設備の移動ができないことで、頭で描いているイメージ通りの内装にできないというケースも出てきます。備え付けの設備を一度外せば自由にレイアウトできますが、撤去と取付で2倍のお金が掛かってしまうので現実的とは言えません。 居抜き物件は大幅な変更が難しいことで、過去に使っていたお店のイメージがそのまま残ってしまうこともあります。全く異なる業種であればそれほど影響は出ませんが、同じジャンルのお店を営業すると個性を出しづらい点もデメリットです。

居抜き物件の内装の注意ポイントを紹介します

居抜き物件を借りる前に、その物件の用途変更が可能かどうかを調べることが大切です。建物や地域の法規制によって、制限がある場合があります。新しい業種や事業を始めるには、必要な許可や申請があるケースもあるからです。 内装を考える際には、業種や事業内容に合わせた配置とレイアウトを検討します。作業スペースや顧客接待スペースの配置・必要な設備や家具の配置などを考えることがポイントです。 適切な照明は、快適な作業環境を作るために重要です。明るさや照明の種類・照明器具の配置に注意しましょう。また、電気設備も確認しておきましょう。電力供給やコンセントの数・配線の状態などを確認し、必要に応じて修繕や改修を行います。 内部の印象を左右するのは、壁や床の仕上げです。清潔感やデザイン性・耐久性を考慮して適切な材料やカラーを選びます。そして、衛生面やメンテナンスのしやすさも大切なポイントです。 居抜き物件は、エアコンや暖房設備・適切な断熱材の使用などを検討します。作業環境の快適さやエネルギー効率を向上させるためにも、断熱性には注意を払うことも必要です。